12/10/2012

TINALANDIA-ティナランディア-& サントドミンゴ サチラ族

思わず感謝してしまう体験・・・。
いつもドアを広げて、人と会い、留まらない生き方を肯定出来る週末でした。
(写真は、アチョーテで赤く髪を染めた、サチラ族)

お世話になっている、ルイスの新しい試み計画を聞きながら、
オープン前のルイスと弊社社長、アルフォンソの旧市街のお店でSurtrekの仲間とプチ宴会。

 
キトから少し離れたSantDomingoという街の近くにあるコミュニティーの話をしている。
そこに住む、髪を赤く染めた少数部族のシャーマン(超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う役職。
呪術者・祈祷師など)に未来を占ってもらいたい・・・というような話...。
「サント・ドミンゴにロッジを持っている親友がいるよ」とその親友に電話をかけ始めるルイス・・。
そしていつのまにか、明日その親友Cergio(セルヒオ)が迎えに来てくれて、
そのロッジに宿泊させてくれて、しかもその髪を赤く染めた部族、サチラ族に会いに行く事になっていました。

こちらがMr.Mottainaiと私達が名付けたルイスの親友でロッジのオーナーSergio.
 
彼は、ロッジだけではなく、ユニークな背景と、広大な敷地、ゴルフ場に馬・・・・
言語能力に、蝶や昆虫の知識、新種の昆虫の学名に彼の名前が付けられるとか・・・。
本当にいろいろな“もの”を持っている、ポエム好きの元軍人さんでした。
 
 
「料理もするんだ」とかで。
フランス料理や日本料理のエッセンスを取り入れたロッジの食事は、最高でした
(食事中、蝶や蛾の図鑑を見せながら、学術的な話をする事以外は・・)
 
ロッジの名前は“TINA LANDIA-ティナランディア”
1935年、ロシア人と結婚したセルヒオのお父様(エクアドル人)、
フランスに移住した2人は、当時の在仏エクアドル大使と交流がうまれ、
当時のエクアドル大統領から、今のロッジのある2000エーカーの広大な土地をプレゼントされたのが始まり。
従業員も、この地域の部族出身者を雇いっています。
純粋で素朴な笑顔に本当に癒されます。
 
近くに流れる川を見ながら、笑顔の絶えないセルヒオとコーヒーを飲んで、
いよいよTSACHILA(サチラ)族に会いに出発です。ドキドキしながら、レインフォレストの中へ・・・
 
村の入り口に看板があった時点で少しおかしいとは思いましたが、、、
 
何だか、観光用にあつわられた様な・・・。野外博物館・・・
 
ここだけで諦めず、中へ進んでいくと。突然登場してきました。
このコミュニティーのシャーマン。祈祷してもらえるかセルヒオ交渉中。
 
水晶や、何だか国籍不明なものが祭壇に並んでいる、地下室で祈祷が始まりました。
口笛吹いたり、香りの良いお酒の様なものを口に含んで飛ばしたり・・・
コカの様な葉っぱでお祓いしたり・・・石や水晶で顔周りをなぞったり・・・・
そして、突然ゆっくりと祈祷された人の事をはなします。

私は、祈祷はしてもらわずに…。
精神について、恋愛や結婚についてセルヒオからアドバイスをいただいていました..

シャーマンの頭の上に乗っているのは、この穴を通して知識がおりてくる為とか・・・。
このシャーマン、楽器だって弾きます
 
動物だって丸焼きにします。サトウキビだって挽きます。
 
名刺だって、携帯だって持っている・・・。
現代社会に調和して生きているんだから、勝手な期待とイメージは、
きっと、今でも日本人が今でも着物をきてちょんまげを結っていると思うのと同じなのかななどと思いたら、
「明日は、違う集落にいってみよう」とセルヒオ。
ロッジに戻り、セルヒオが日本人からレシピを教えてもらったという鶏の唐揚げ風の夕食を頂く。
 
 
夕食時、娘があまりにも早く結婚してショックを隠せないはなしを始めたセルヒオ。
未熟な経験で結婚するのではなく、いろんな経験をして中身が成熟してから結婚して欲しかったらしい。。
年に2回も父に会わない私を信じられない驚きの顔で見つめ。そして〇〇歳になっても結婚しない私に、
「この人だ」と思える人に出会わない限り1人で居るほうがいいとのアドバイス・・・。

 夕食後、コンサートに行こうと向かったところは、この敷地内にある蓮池でした。
真っ暗な中、カエルの合唱やフクロウの声を聞いて、充実した1日を終えました。
 
翌朝は朝日と鳥の声で6時起床。野生のツゥルカンをこんな間近で!見ながら朝食。
 
 
セルヒオの広大な敷地を再び、サチラ族に会いに出発です。

エクアドルに来てから、よく聞かれる質問「既婚・未婚?」「年齢」「大学の専攻」。
勿論、セルヒオにも聞かれましたが、聞き方はロシアの血。
そんな話をしているうちに、ある集落にたどり着きました。

Santo Domingo de los Colorados<サント・ドミンゴ デ ロス・コロラドス>には、
10以上の集落があるとのこと。集落を案内してくれたのはアルフォンソさん。
昼間は山仕事で洋服を着ています。
彼は現在シャーマン修行(?)中。昨日お会いした方より、インテリジェンスさを感じました...
もともと、この地域のサチラ族は川岸に住み、戦争をしない助けあいの平和部族。
自然のものを上手く利用して生きています。病気も薬草などで治します。
男性がカッパのように髪を切り、アチョーテの木の実から出る油分を含む赤い種の染料で髪を染めているのは、虫除けや日除けの役割をはたすそうです。

話をうかがった場所は、学校や集会所になる場所。とても清潔です。
独自の文化や週間にこ固執するわけではなく、誇りを持ちながらオープンな精神を持っています。
ボランティアからもいろんな事を学びます。

こちらは、自然を配慮したトイレ。扉はサチラ族の虹をイメージした織物。
このまま、キトに戻る予定でしたが、セルシオの親友の娘さんが日本が大好きで、
日本人が来ているなら是非会いたいとのことで、、、20分程度の短い間でしたが急遽お会いすることに。
 
家族総出で会いに来てくれました。アニメの影響もあって日本への興味が高い人がエクアドルには多いんです。
セルシオが「本当に心の澄んだ特別な友人」というだけあって一瞬でその人柄が伝わる家族でした。
そして、今までにないコンセプトのロッジツアーを提供したい思いで一杯になりました。
こんなに素敵なもので溢れるこの場所を紹介しなくてはもったいない(セルヒオの愛称)。
 
自然の水を利用したプール。ハチドリを型どったアールデコ調の素敵なランプがあるクラブハウス。
 
その広大な自然の敷地内にあるキャビンロッジ。
 
数十年前までは、16人のメイドを雇って、敷地内の9ホールのゴルフ場でプレーを楽しんでいたセルシオ。

数年前に、この土地にあった牧場を手放しました。
 
ハードな日々だと話してくれましたが、
物理的に豊かだった昔より、この地に住む部落の貧しくても笑顔で過ごす人々を知って、
この土地にあるもっと豊かなものを知った今のセルヒオさんのほうが幸せそうに見えました。

この土地の食材で作られる食事。
 
 
いろんな事に感謝できる日々です。人と真剣に向き合う日々です。


ルイスの軽快な気持ちのよい心遣いから始まって、
彼の軍隊時代の一番弟子のセルヒオに出会って、
いろんな話を聞いて、Tinalandia<ティナランディア>を知って・・。
忙しくて、参加しない予定だった旅が、かけがえの無い旅になりました。

キトとこのロッジのの間の移動には、悪魔の谷を通ります。
悪魔の谷を抜けてパライソ(パラダイス)と呼ばれたTinaLandiaや今住むキトに行くんです。

by SUR (スール)   
Quito, Ecuador / Tokyo,Japan