3/25/2014

エクアドル映画『SAUDADE』からいろいろ Una Película Ecuatoriana

エクアドルはUSドルを国の通貨として使っている国。
旧通貨のスークレからドルに切り替えが行われたのは2000年3月。
(写真:旧エクアドル中央銀行・現在は博物館)

その背景には、当時の金融システムの破綻,自国通貨スクレの信用不安,
長期に亘る失政などに加え,国際原油価格の暴落機などの外的要因も重なり,
国内経済は危機。ハイパーインフレ…。

そんな1999年の混乱の様子からはじまる、エクアドル(アルゼンチン・カナダとの合作)映画
『SAUDADE』。 エクアドル人監督による全エクアドルロケ。

17歳の少年が主人公。不安と不信のなかでもがきながら、
なんだかぼんやりした雰囲気の中で映画はすすみます。
今いる国のほんの14年前。信じがたい。


エクアドルはその後安定した成長を見せているようにみえます。
私はこの国の文化遺産や自然遺産、人々が大好きですが、
カントリーリスクと呼ばれる指数はまだまだ高いようで、
反米路線にいるこの国では、国際機関の融資は頼れず、
原油収益と中国からの投資。
隣国が自由貿易を進めているのに・・・高い輸入税に取り締まり。
まだまだ本当にガラパゴス状態。

<写真:ドル変換前に使われていた スクレ紙幣>

因みに、エクアドルの物価は、日本並みのもの少なくありません。
消費税が12%+ホテルやレストランは+10%のサービス料。
タバコやワインなどの嗜好品には、50%近い税がかけられる。
さらに輸入品にも20%ほどの税がプラス。
エクアドル発行のクレジットカードを海外で使用すると5%ひかれる・・・。
ということで、
欧米ブランドの服、輸入ワイン、アップル製品、
飛行機代はらっても、アメリカや日本で購入したいくらいなのです。

因みに…
2014年3月現在(5年前) *1ドル≒102円
Macbookair13 1500ドルから(?)
 新聞1部  1ドル   (50セント)
 平均賃金 月700ドル (420ドル)
 最低賃金 月340ドル (200ドル)

エクアドルにある日本企業
トヨタ,日野,豊田通商,伊藤忠商事,前川製作所 (5年前は10社)



旅のアレンジ by SUR Experience (スール・エクスペリエンス)
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