10/13/2019

エクアドル 大規模抗議活動(デモ)Think About Ecuador No.1

今日こそディズニーワールドのレポートを....
と思っていましたところ...
そして9月10月とたくさんの日本の方にエクアドルに
いらしていただけたので、
11月に仕事も落ち着くだろうとコスタリカへの旅行計画
などをたてようとしていたところ....

エクアドルで、大規模な抗議活動(デモ)が起こり....
あらよあらよと....非常事態宣言、大統領が首都キトからグアヤキルへ
拠点を移し、外出禁止令へと急ピッチで状況は悪化していき...
この一週間ほぼ家の中にいたのに、駆け巡っていた印象で、
とにかく書き綴りたいと思います。

旅行会社をやっているので、ネガティヴな話題を避けたいところですが、
こんな時こそ、現地旅行会社の意味が出てくるのではないかと
思っています。


今思えば...9月下旬から、なんとなく嫌な兆候はありました.

- これからどんどん治安は悪くなっていくよ。
- ガソリンの料金がどんどんあがるよ。
- コレア(全大統領)に変わるかもしれないぞ...

などと言われて、在エクアドル日本大使館からも、
治安悪化の連絡のメールがはいるようになり、
9月24日頃 "エクアドル北部カルチ県トゥルカン市などで、
大規模なデモが発生"というメール。

そして、事の発端は、はレニン・モレノ大統領が特別法を10月3日に
発動してガソリンと軽油の補助金制度の廃止、
公務員の20%の削減や休暇日数の半減などを発表でした。
これらの政策は、IMFから42億ドル(4960億円)の融資を受けるため
の交換条件として与えられた緊縮策。

因みに,,,, 1ガロン(約3.8リットル)当りの料金
  ガソリンSuper スーパー(3usd→変更なし<もともと補助なし>)
  ガソリンExtra ( 1.6usd→2.2usd )
  ディーゼル(0.9usd → 2usd )
私はスーパーをいつも使ってますが、バスやトラックなどはほぼディーゼル、
タクシーなどはエクストラ....


これに反対した、抗議活動が今キトを中心に激化している。
次のブログでは、どのように激化していったかを書きたいと思います。

その前に...エクアドルの基本情報と、元大統領と前大統領について... 

*因みにエクアドルは、南米の北部赤道が首都から最も近くを通る国
(といっても、首都キトは2800mあるためかえって涼しいくらい...)
 *人口1700万人、国土面積28万㎢、首都キト
*公用語:スペイン語
*宗教:80%カトリック
 *大統領を元首とする共和制国家(行政権は大統領に属す)
 * 人種:
  67%メスティーソ(インディヘナとの混血)
  22%インディヘナ(原住民)
  12% 白人
        8% アフリカ系エクアドル人
*イタリア、スペイン、アメリカ合衆国、カナダ、日本にはエクアドル人
のコミュニティがあり約250万人のエクアドル人が海外で暮らしていると
いわれている。

*大統領

2007-2017.5 ラファエル・コレア Rafael Correa

平民主義的で反米。
社会的な変革や両性の平等、複数民族制などを取り入れた新憲法確率。
南米の統合で主導的な役割を果たし、エクアドルのキトに南米諸国連合の本部を建設
エクアドル最大の債権国、中国からの融資で財政支出の6割は賄われる(💦)
エクアドルの原油は9割が中国に輸出。
 ー中国から武器の購入、中国の援助でエクアドル初の人工衛星打ち上げ、
  エクアドル最大の水力発電所建設、ECU911(大規模な国内監視システム)を構築。
2017.5 〜現在 レニン・モレノモレノLenín Moreno
大統領は貧困層再分配重視、反米、反緊縮、反新自由主義政策を進めた
コレア大統領の後継者として当選したが、就任以降は政策を180度転換し、
富裕層優遇、親米・緊縮・新自由主義者に転換!


エクアドルに来た当初は、憲法が鶴の一声で変わってしまう事に驚きました。
そして、貧富の差のある多民族国家.....だとより実感していきます。



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